2021 August

 

 
 
 
猛暑日や真夏日が交互にやって来る酷暑の夏、涼やかな和菓子と水出しの緑茶は癒しのおやつ。可愛らしい姿と控えめな甘さ、谷崎潤一郎の陰影礼賛を思い出すような静かな午後の一時を楽しむ。

 

 

 
 
 
今年の夏はトマトが大豊作、マーケットにも様々な種類のトマトが並びパリのマルシェのよう。大きさもマチマチ、熟れ切った真っ赤なトマトをカゴいっぱいに入れる。黄色いグラデーションは新種なのだろうか?甘くて最高に美味しい今年のトマトたち。

 

 

 
 
ようやく仕事も一段落、久しぶりの軽井沢はレンゲショウマが花盛り。友人のお宅に伺う手土産もココでは野の花、ミントと組み合わせて小さなブーケを作る。何をするでもなくお茶を飲みながらお喋り、軽井沢らしい静かな時間が流れる。

 

 

   
 
 
チェリストの友人が練習するお部屋に行くと、楽器に疎い私には珍しいモノが次々と。チェロやコントラバスを床に立てて支える部分をエンドピンと言うそうで、可愛らしいエンドピンストッパーを発見。演奏会で奏者同士が交換する素敵な習慣を知り少しだけ音楽に近ずく。

 

 

 
 
最近は地球温暖化の影響か、軽井沢もそれなりの酷暑。高山植物も余りの高温に美しく咲いた花々も枯れるほどの暑さが続く。ヴィヴィッドな濃い色の山百合の枯れた姿は植物たちの無言の叫びの様。

 

 

   
 
 
幼稚園に入園する年にバスケットをオーダーした懐かしいお店、私の椅子とお揃いでぬいぐるみの椅子も作って頂いた思い出が蘇る。最近では籐細工の職人さんも減り、安価な外国製も増えて今後はもう出来ないと伺いとても寂しい。

 

 

 
 
 
友人から届く手作りのお野菜は今年も我が家のテーブルの彩り、大きなガラスの器にお花を活けるように飾る。地元の有機野菜を売るお店で見かけた芸術的なキャベツはピーターラビットの絵本に出て来そう。マグレガーさんの畑でキャベツを頬張るピーターの子供たちのシーンが目に浮かぶ。

 

 

 
 
今年も恒例の軽井沢骨董市、フランスやイギリスのアンティークとアメリカや日本のヴィンテージグッズが所狭しと並ぶ様子はパリの蚤の市のようでとても楽しい。香水用のボトルはおそらくフランス製?どれも可愛らしく思わず手に取る。

 

 

 
 
オリンピックで話題になったスケートボード、自由な雰囲気に新しい時代を感じつつアメリカに住んでいた小学生の頃を思い出す。近所への「足」はもっぱらこのスケートボードで何処へいくにも小脇に抱えていた。思いがけず発見したいにしえのスケートボード、そっと乗ってみると43年前にタイプスリップ・・・。

 

 

 
 
 
お気に入りのマルタン・マルジェラの香水シリーズ「REPLICA」、香りも素晴らしいけれどオリジナリティに溢れたネーミングが面白い。母の香水好きを受け継いでいつの日かオリジナルの香水を調香してみたいという夢、最近見た調香師の映画や南仏のグラースで訪れた香水博物館を思い夢を馳せる。

 

 

 
 
 
最近は友人と外でお茶を飲むこともめっきり少なくなったけれど、久しぶりに対面の打ち合わせはやはり嬉しい。カモミールやローズヒップなどドライハーブをそのままポットでサービスしてくれるこのお店、酸っぱいローズヒップと甘いカモミールのハーブティーを交互に楽しむ。

 

 

 
 
旧岩崎邸の壁を彩る美しい「金唐革紙 きんからかわし」は元々ヨーロッパの内装に用いられた技法を和紙で再現した日本独自の壁紙。金属箔を貼った手すき和紙を文様を彫った版木棒に重ね、刷毛で打ち込む事で凹凸をつけ、彩色した革の様に見える高級な壁紙。国選定保存技術保持者の上田尚氏が現代によみがえらせた貴重な技術とその美しさに感動する。

 

 

 
 
長く続くコロナ禍でスポーツジムもプールもテニスクラブも臨時休業が続き、なかなか継続して体を動かすことが難しい。夕方のバドミントンは既にルーティンとなり一人の時間はスケートボードに再デビュー。来たるシーズンに備えて新しいスキーブーツも購入、せめて気分だけでも明るく過ごしたいもの。

 

 

 
 
 
一昨年のクリスマスに国際文化会館から頂いたポインセチア、元々はメキシコの植物で駐メキシコ大使だったアメリカ人のポインセット氏の名前から「ポインセチア」と呼ばれるようになったとか。どんどん大きくなり鉢を植え替え今ではすっかり我が家のメインオブジェに。クリスマスには真っ赤になるのだろうか?

 

 

 
 
 
この夏我が家に仲間入りしたフランス製のワイングラスと梅の柄のお茶碗。パリで最初に住んだアパルトマンに備え付けたあった食器と同じシリーズ、懐かしい気持ちでワインを注ぐ。青いお茶碗はパリのインテリアにぴったりなので持って帰ろう・・・。

 

 

   
 
 
メッシ選手の入団で盛り上がるサッカーチーム、パリサンジェルマン。サッカーファンの友人からプレゼントされたこのBAG、マチの部分にエッフェル塔がプリントされているのも可愛らしい。最近復活したスケートボードを入れてパークに通う。

 

 

 
 
 
アメリカに住んでいた子供の頃、移動手段は自転車かスケートボードだった。オリンピックを見て思い出したように再開したスケートボード、新しいシューズはボードに密着する特殊なソール、道具の大切さを実感する。

 

 

 
 
子供の頃は本当によく絵を描いていた。この山百合の写生は小学校2年生の絵日記の表紙、子供ながらにその形の不思議さや怖さ、配色の美しさに息を呑んだ記憶が蘇る。軽井沢では白の他にオレンジの百合も多く生息しているようで、その半透明な花弁や雄蕊と雌蕊の形はいつ見ても自然の驚異。

 

 

 
 
 
毎年恒例の事務所とアトリエの大整理、アトリエ中に什器や素材が散乱し途方に暮れる。プロジェクトごとに資料やサンプル、新しいディスプレイ用品はは増え続けるのだから。お役を終えた棚や引き出しを処分しつつ「モノは増えたり減ったり」、不思議な爽快感に包まれる。

 

 

 
 
 
mono index 真っ赤な実と緑の縞々の組み合わせがグラフィカルにも美しいスイカ。フランスのスイカは柄が無い事を知った時には本当に驚いた。マルシェにうず高く積まれた濃い緑の巨砲、半分に割っているのを見て「もしやスイカ?」早速買って食べてみると懐かしい美味しさ、毎年スイカを見るたびに蘇る楽しい思い出。 page top

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